韓国の山に行きました

高さ一番のハルラ山と二番の智異山(チリ山)に登りました

2004/8/11〜8/17   参加者 Oさん、Zさん、Mさん、N(記)


  今夏は北海道、日高の沢に入る予定だったが、雪の霊仙岳で転んで肩を痛めた上、焼山からのスキー滑降で転倒して膝を痛め悶々としていた。沢シーズンになってもハイキング程度で済ませていた。 本格的な夏になっても肩と膝の不安は消えず、情けない日々を送っていた。そんな時、Oさんから韓国の山に行く話があった。韓国の山にはクライミングに行くものと思っていたが、ハイキングだという。 わざわざ韓国にハイキングに行かなくてもと一旦は断った。しかし、この夏充実させるべきものがない。締め切りを過ぎていたが、参加を申し出て、手続きを煩わせてしまった。
韓国は私にとって近くて遠い国だった。日本人として過去の行為に負い目を感じているからだろう。
   出発の日が近づいてきて改めて、韓国と日本の関係の本を読んでみたが、是非行きたいと思う気持ちにはならなかった。とにかく謙虚な気持ちで出かけようと関空から釜山に飛んだ。 そして、釜山から済洲行きに乗換えて、初めて韓国の地に足を踏み入れた。


今回の旅程
 8/11 関空12:20発〜釜山乗り換え〜済州島・済州市 KALホテル泊
 8/12 ハルラ山・成板岳コースから往復登山〜西帰浦へ移動(泊)
 8/13 西帰浦〜民族村見学〜城山・日の出岬散策〜済州市(泊)
 8/14 済州市から釜山へフライト、釜山からタクシーで移動〜
           智異山華厳寺見学〜智異山温泉にて入浴〜中山里(登山口にて泊)
 8/15 中山里から登山〜天王峰〜帝釋峰〜中山里〜釜山・東莱温泉(泊)
 8/16 金剛公園ロープウlウィ〜金井山ハイキング〜梵魚寺〜釜山・海雲台(泊)
 8/17 釜山10:20発〜関空着


韓国の最高峰、済洲島 ハルラ山(漢拏山)1950m(約7時間行程)

  ハルラ山(ハンラ山)は標高1950m、大阪府とほぼ同じ大きさの面積をもつ斉洲島のほぼ中央にあり韓国の最高峰です。このハルラ山のある済州島は韓国では最も南に位置するため、夏はかなり暑いです。   日本の夏とあまり変わりません。海辺の標高の低いところでは、じゎーと汗がにじみ出ます。韓国のハワイとも言われています。
  山のイメージは関西の大台ケ原に似ています。コースは4ルート。この内、城坂岳と観音寺コースのみ山頂に至ることができます。ただ時々自然保護のため登山禁止になることも。私たちは事前に確認をとりました。 登山時期は10月頃が最適です。11月下旬になると降雪があるようです。

今回の登山コース
 成板岳登山口-3.5km-ソク畑-2.1km-沙羅岳-1.7km-待避所・茶店-2.3km-頂上
*ガイドブック案内時間: 切符売り場から頂上-5時間、下り3時間30分
*私たちの行動時間: 切符売り場から頂上-4時間、下り3時間
コースの概要:成板岳コースの特徴は距離が長くて平らな登りが続くのが特徴です。つづじ畑待避所までは山林地域で景色はあまり良い方ではない.途中に水場がある。ジンダルレバッ待避所から頂上までの2.3kmは緩い登りで眺めがよくなる.登山道はよく整備されており、運動靴程度で十分である。ただし火山岩が多く、足元は滑りやすいので要注意。頂上付近は火口の外輪山で形成されており、済州島の東部の眺望が素晴らしい.済州市まで望むことができる。火口湖「白鹿譚」の水は予想外に少なかった。(O記)

ハルラ山(漢拏山)登山顛末記

  最初の夜は、下町で貝料理になった。山程の大アサリとハマグリを焼いてはフライパンのコチュジャンのだしに入れて野菜と一緒に食べる。なかなか美味だった。 ビールと焼酎を入れても一人15,000ウォン(1,500円 10ウォン1円)だった。
  翌日、タクシーで登山口に行き、入山料1,500ウォン(韓国はどこの山も入山料がいる)を払い、8時30分から歩き始める。日本同様、韓国もこの夏は例年になく暑いという。早速、汗が滴る。 ハンラ山は火山でなだらかな裾野を引いている。
   道幅も広く階段や木道が整備されていて、大台ケ原にでも来ているような錯覚になる。植生も日本の山に似ている。ご来光を拝んできた連中だろうか、懐中電灯を持った人たちが降りてくる。
  「アニョンハセヨ」誰もが挨拶を交わす。程よいところに水のみ場があった。くりぬいた倒木から流れていて、いかにもおいしそうな水だった。中間点にテラスの広い避難小屋と売店があって大勢の人が休んでいた。
  日本と同じく圧倒的に、中高年が多いが、時々家族連れや、若者のグループがいて、韓国の登山ブームがわかる。日本語を話す中年の夫婦が話し掛けてきた。一度富士山に登りたいという。やはり富士山は憧れの山らしい。
  頂上付近は溶岩がゴロゴロしているがそこも階段が整備されている。頂上は富士山のように大きなお鉢(火口湖)になっていたが、水は少なく青々とした草が茂っていた。爽やかな風が吹いて、さっと汗が引いた(登り4時間)。
  休憩と食事後、同じコースを下る。例の小屋で韓国のカップラーメンを食べる(2000ウォン)。韓国らしく汗が吹き出た。水場で休憩して登山口に戻り缶ビールで乾杯する(下り3時間)。
  この後、タクシーを拾い、島の南、西帰浦に行く。ホテルの紹介(日本人目当て?)で、夜は贅沢に韓国刺身を食す。石垣鯛とスズキ??一人50000ウォンなり。

水場でのどを潤す  整備された登山道を登る 頂上にて(結構寒い)

   翌日は済洲島を観光する。民族村までタクシーで向かう。ここでも日本人目当ての親切な案内を受けた。しかし、みやげを買わないとわかると・・・・。ここから同じタクシーで城山・日の出岬に向かう。
 海に張り出した台形に見えた奇岩(城山日の出峰)に登ってみたが、そこも大きな火口になっていた。
 ハンラ山は雲の中だったが、麓にある小さい山々も端正な火山で、島全体が火山でできている事がよくわかる。(N記)


済州島の夜景


  再び済州市にもどり、ホテルを決めてから市内見物に出かけた。ホテル近くの三人穴という済州島の伝説地を見学、その後済州港まで歩き、展望台を目指す。日の入りを迎えても気温は高い。 汗がにじみ出る。ここは市民の運動公園になっており、多くの人が頂上を目指していた。大汗をかいて、ようやく頂上へ。頂上には鉄棒、バーベル、ツイストなどが設置してあった。  この日は観光日であったが、城山と今回と2回も大汗をかいた。しかし、夜景は絶景であった。(O記)

韓国本土の最高峰 チリ山(智異山)1915m(約7時間行程)

  智異山は全羅南北道と慶尚南道にまたがる韓国の国立公園です。智異山と漢字で書いて、チリサン・JIRISANと読みます。なぜ智異山と書いてチリサンと呼ぶのか不思議です?
  智異山は多くの峰から成り立っており、1500m以上の山々が10座以上ある。全山を縦走するとなると2泊は必要でしょう。西は、田部井さんも登ったという老姑壇(ノゴタン)から、 東のはずれにそびえる天王峰(チョンワンボン)までを含んでいる。
  天王峰はハルラ山に次ぐ韓国第2位の高さがある。登山口は多くのところにあるようですが、私たちは天王峰に一番近い、中山里(チュンサンリ)から登ることにした。

華厳寺(ファオムサ) 見学
   

  釜山に飛行機で着いたその足でタクシーと交渉し、智異山の麓にある華厳寺を目指した。高速道路(料金はべらぼーに安い、日本がべらぼーに高い)経由で約2時間半、タクシー料金は140000ウォン。
  タクシーなので、バス停と入山口(入山料が必要。華厳寺も智異山の登山口になっている)を過ぎ、華厳寺手前の駐車場に着く。韓国は儒教の国と言われているが、それは500年間のことでその前は仏教の国であり、 今も日本との共通点を色濃く残している。智異山各地に名刹がいっぱい点在している。この寺は華厳経総本山で今の建物は壬辰倭乱で焼失した後に再建されたものである。 奈良東大寺も華厳経であるが、起源は華厳寺の方が古い。合掌


智異山温泉に入浴

  華厳寺の北、智異山麓に韓国でも有数の温泉がある。物見遊山で体験入浴をした。温泉界隈は旅館や食堂やみやげ物屋が並び道路の反対側に智異山温泉とかかれた派手な看板が上っていた。
  温泉というより日本と同じで、完全なスパランドである。風呂とプールがいっしょになっていて、家族連れで大賑わいであった。露天風呂(ノチョンタン)、サウナから大浴場まで揃っていた。

今回の登山コース
  中山里(チュンサンリ)登山口〜法界寺(ポゲサ)〜天王峰(チョナンボン)〜
  帝釋峰(チェソクボン)〜場基項山荘(チャントモクサンジャン)〜登山口
*ガイドブック案内時間: 登山事務所から天王峰頂上-6時間、天王峰〜帝釋峰〜場基項山荘経由〜登山事務所-4時間
*私たちの行動時間: 登山事務所から天王峰頂上-4時間、天王峰頂上から3時間。
コースの概要:   中山里バス停から30分ほど舗装された道を進むと、山荘と食堂、駐車場の揃った登山口がある。ここで登山事務所に登山届を記入する。
  ここからさらに舗装された道を10分ほど歩くと、案内板とトイレがあり登山道が始まる。ここにはキャンプ場もある。登山道はよく整備されている。
  しばらくは樹林帯の平らな道、「刀岩」という大岩を過ぎたところから本格的な登りが始まる。危険な個所には手すりや階段もあり、日本以上によく備されている。
  ところどころに展望の良い休憩所があり、2時間ほどで中腹に建つ法界寺に着く。法界寺は韓国でもっとも高いところにある寺社で、参拝のために登る人たちが多い。
  ここから天王峰までは急な登りが続く。頂上には天王峰と書かれた石碑が立っている。山頂からは西へと続く稜線が連なり、帝釋峰を経て場基項山荘へと下っている。
場基項山荘からは谷沿いに下り、「刀岩」の上部で登りの登山道と合流する。このコースはちょうどよい1日の周回コースである。(以上O記)


智異山(天王峰)登山顛末記

  予定の山小屋泊りの登山はあきらめ、お寺巡り(華厳寺)と温泉に入った後、中山里へ向かう。登山口は登山客や学生の合宿で賑やかだ。チヂミやビビンバを食べ、どぶろくを飲み独房のような部屋で横になる。
  早朝6時、もう何組も入山料を払い入山届をして歩き出している。早くも雨が降り出し薄闇の中、合羽を着て歩く。途中に法界寺があり、そこまでの往復なのかもう下山者もいる。 時々かわいいリスが姿を見せる。寺の下には宿泊小屋・ロータリー山荘も建っていて賑わっている。参拝を済ませて頂上を目指す。雲海の上に出て山並みが遠くまで見渡せる。大峰山脈のような光景である。 しかし 頂上(天王峰)が近づくと岩山である事がわかる。山頂は槍ガ岳のような賑わいだった。 メタで湯を沸かし、味噌汁を作って昼飯を食べる。ここから周遊コースを取り、しばらく稜線を歩いた。日本の山に比べてお花が少ない。稜線上に山小屋があり、小屋の前で昼食を食べる人で賑わっていた。 小屋を覗いてみたが清潔そうで感じのいい山小屋だった。
  谷沿いの下りは梯子や橋がかかっていてここも整備が行き届いている。行きの合流点手前で、谷川に下りて休憩する。全身汗びっしょりで、Oさん、Zさんが温泉のように浸かった。登山口に戻りチヂミとビールで乾杯。ごま豆腐もおいしかった。

 

法界寺(ポゲサ) 天王峰(チョナンボン) 天王峰(チョナンボン)

場基項山荘(チャントモクサンジャン  これぞ智異山温泉????


おまけの金井山城跡ハイキング

  この後、釜山に戻り、東莱温泉で、銭湯のような温泉旅館に泊まった。1・2Fが共同の温泉銭湯。3Fから上が宿舎になっていた。宿泊すると銭湯の入浴券が付いてくる。 智異山温泉のスパより、こちらのほうが温泉らしくてよかった。

梵魚寺 金井山城 日帝蛮行犠牲者慰霊碑


  翌朝、釜山の展望を楽しむため金剛公園に行くと.、恐れていた事実を思い起こさせる碑(日帝蛮行犠牲者慰霊碑)があった。公園内で朝食をとり、ロープウェーで金井山城跡に登った。
  当初はロープウェーで往復の予定であったが、案内パンフレットを見て予定変更。片道切符でハイキングをすることにした。ロープウェー終点から少し登ると、万里の長城のような、要塞が続いていて釜山の港や街を眺めながらのハイキングはなかなかのもので、大勢の市民が楽しんでいた。   北門まで約10キロほど歩き、麓の名刹、梵魚寺に下りた。熱心な信者に混じり、素直に手を合わせた。思い付きであったが、梵魚寺のお参りの光景も見学できてよかった。
  最後の夜は焼肉のはずがチャガルチ市場の魚市を覗いているうちに、又、豪勢な刺身で酒を飲んでしまった。Oさん、Mさんが料金の支払いで店の人とさかんにやりやっていた。 う〜ん、ちと高いよなぁ〜(Oさんの感想)。
  今回の総支出は個人のおみやげを除いて、航空運賃約5万(内税金7000円を含む)、1週間の交通・滞在費約5万。計10万円でした。近くて遠い韓国だったが、過去を忘れず、謙虚にまた、訪ねてみようと思う。(N記)


inserted by FC2 system