猿ヶ馬場山に山スキーで登ったときに前にそびえる円錐形の山が気になったが、それが籾糠山であることが分かり今回登ることにした。
飛騨高地の山で天生湿原も人気があり、飛騨山脈の山並みを望むことができる。初雪が来たので楽しみにして出かけた。山頂は円錐形の小ピークで狭く混みあうときは山頂での食事は控えて下さいと表示されていた。私たちが登った時は2~3名で眺めの良い場所を使うことができたが、後から沢山の方が来られて所狭しとなってきた。あまりの展望の良さに長居しているのも気が引けた。
白川郷から天生峠には車で簡単に行くことができた。入山口で協力金500円を支払い、汚物の処理についてのレクチャーを受けた。こうした地元の方の自然保護の活動に共感した。日本の他の山域でもこのような活動をやって欲しいと思った。30年前、北米のマウントレーニアに行ったときに同じように公園入口でレクチャーを受けてポリューションバックを渡されたことを思い出した。
登山道にはオオシラビソ、ブナ、カツラ(カツラ門と名付けられた場所あり)などの原生林や天生湿原を辿ることができる。
天生湿原の中央部に匠屋敷跡の島地があり、飛騨の匠が天生峠近くの山中で木の人形を作り、稲作を行わさせた時に精米した籾と糠が風で飛んで積み重なって山となった伝説が紹介されていた。その人形が埋葬された山が人形山であると伝えられている。
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