北穂高岳東稜 2017年8月27日
予想通り天気は快晴。北穂東稜をトレースするため涸沢のキャンプ場を6時前に先行して出発する。南稜との分岐点
の確認と後続の仲間を待つためである。分岐点にはケルンが積まれていたので間違うことはないだろう。
待っていると別の3人パーティが上がってきて、リーダーが東稜へのアプローチについて質問してきた。彼らは、釜
トンネルに自転車で到着し、そこから歩き続けてここまで来たとのことである。東稜登攀後12時までに北穂に着いた
場合は奥穂まで行って釜トンネルの閉まる20時までに戻り、そのまま自転車で帰ると言う。凄いやつもいるものだ。
ところで、私たちの先には東稜基部を2人パーティが登っていたが、取り付きを間違っている上、2回も大きな落石
をしたのは頂けない。後続する私たちのルート上であったので、人災を誘発する危険性を感じた。
展望の良い東稜の稜線からは、目立った危険性もなくゴジラの背をトレースして行った。先の先行パーティに少し待
たされたが、北穂小屋に昼12時に着いたので、小屋のテラスで1時間半ほどラーメンやスパゲティを食べ、Tさん
自家製のコーヒーを飲みながら、ぜいたくな時間を過ごした。こんなにゆっくりしたことが今まで無かったので、感慨
が一層深まった。帰りに北穂高岳頂上から眺めた滝谷も懐かしかった。再訪することはあるのだろうか。
ゴジラの背をトレースして、北穂高岳小屋のテラスにて展望を楽しむ。